ベッコフは、EtherCATのサクセスストーリーをさらに前進させています。新しいチップや技術製品によって、世界各国のEtherCATコミュニティを支援し、EtherCAT製品を常に次のステージへと押し上げています。
EtherCATは、約1億ノードの導入実績を達成し、市場を牽引する地位を確かなものにしています。このノード数には、バスターミナルは含まれません。ベッコフが開発し、2003年に発表したEtherCATは、その卓越した性能と独自のシンプルさによって、多くのユーザーから高い支持を得ています。EtherCATが優れたイーサネットフィールドバスとして評価されるには、確かな理由があります。EtherCATシステムは、自律的に構成される点がユーザーに評価されています。ノードアドレスを設定する必要はなく、スイッチを要する産業用イーサネットシステムのようにトポロジーが制限されることもありません。
ベッコフの技術の特徴のひとつは、高い安定性です。常に新機能が追加される一方で、確立された機能は変わらず利用できます。これにより、バージョン管理の問題は生じません。最新のデバイスは、2005年のEtherCATシステムでも完全に動作し、逆に過去のデバイスも最新のシステムで問題なく利用できます。この互換性は、新しいEtherCATサブデバイスコントローラ(ESC)チップや、IPコアにも引き継がれています。大幅な改良が施されていますが、前モデルとの後方互換性はもちろん、ドロップイン互換(新しい部品を、古いものと置き換えるだけでそのまま動作する互換性)も実現しています。新たに開発されたソースコードにより、ホストコントローラー向けプロセスデータインターフェース(PDI)の性能が大幅に向上しました。さらに、並列で使用可能な第二のPDIも利用できます。さらに、ET1150チップの消費電力は最大で80%削減されました。このチップ世代も、EtherCAT技術の基盤である100 Mbitの物理層を引き続き採用しています。EtherCATは、その独自の動作原理により、100 Mbitの場合でも、スイッチを介したギガビットシステムを上回る高い性能を発揮します。さらに、100BASE-TXはギガビット物理層に比べて安定しており、干渉にも強く、構成がシンプルで、コスト効率にも優れています。
そのため、EtherCATのギガビット拡張であるEtherCAT Gは、ベッコフのインテリジェント搬送システム XPlanarなど、より大きな帯域幅を必要とする限られた用途向けに用意されています。しかし、EtherCAT G は新しいバージョンではなく、技術の断絶を意味するものではありません。新しいブランチコントローラー技術により、100 Mbitセグメントをギガビットネットワークにシームレスに統合することができ、並列処理によって性能向上のメリットを享受できます。このようにベッコフは、EtherCATを次の20年にも対応可能な技術として進化させ、世界中で高まる需要に応え続けます。
Asuka Ohno
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